wood works

屑篭くん

作品名: ゴミ箱に足があってもいいじゃないか。
Waste basket with legs
製作年度: 2017/10

素材: 杉、ステイン、ワックス仕上げ  
屑篭くん
屑篭くん 大鼬鼠拳銃郎
ゴミ箱に眼玉が在ったっていいじゃないか!
脚は在った方が良いんじゃないか?佇まいが。
 という訳で2017年の秋に作った屑篭〈クズカゴ〉です。足が生えると急に可愛げが出てくるでしょう?
 カワイくなってきたし、普通に仕上げても面白く無いので、ステインで目玉やら何やら描いて見ました。ゴミを食べてくれる小さな怪物。みたいなイメージです。
 
 ポイントはレジ袋を固定する中蓋から上蓋迄の距離です。これが上手く出来てる市販品はあまり無いと思うのです。レジ袋をセットできる屑篭は色々と市販されていますが、実際にセットするとレジ袋が外蓋に近くて目立ってしまったり、チョロっとはみ出してしまったりするモノが多い気がするんですよねぇ。あくまで私見ですが。絶妙な距離感にこだわった作品です。

2021/02追記

 

 レジ袋が有料になって手元に在庫も無くなり、当たり前に思っていた「屑籠の内袋はレジ袋」と云う固定観念が崩れさりました。日常のこんな些細な所にも固定概念というものは存在している訳ですが「それは当たり前の事では無いよ」と改めて突き付けられるとちょっとドキっとします。「普通はそう言うもんだよ。」なんて意識せず“普通”なんて言葉をよく使っていて、“普通”っていうのは多数派だから最強だぜくらいに思ってますけど、“普通”って思っている以上に脆いものなんですかね。

 

 さて、『屑籠くん』の内袋の話にもどりますが、レジ袋が無くなったから内袋は無しって事にすると、ゴミ回収時に不便ですし、衛生的にも問題あるような気もするのでレジ袋の代替品が必要でしょう。どんな物が良いかと考えると、SDGs的な言い回しだと代替品は『環境へのインパクトの少ないモノ』で、『持続可能な手に入れやすいモノ』と言う事になるんでしょうか。環境にも家計にも優しい素材となると、ほぼ選択肢はこれくらいしかないんではないでしょうか。そうです、新聞紙です。

 

と言う事で、新聞紙で作る折り紙の紙袋です。よくある折り方ですが、屑籠くんのサイズにピッタリになる様に調整を入れています。ご自宅の屑籠向けの調整の参考にしてもらえれば幸いです。