leather works

扇子の鞘

作品名: 和船の扇子ケース
Fan case of Japanese style ship 2018 
製作年度:2018/08

素材:ヌメ革 
◉夏。駒合わせ縫いと言う革同士を直角に縫い合わせて箱なんかを作る縫い方をやってみたくて、思いついた題材がこの扇子ケースでした。シーズンが終わる前に!と思って他の作品製作の予定をほっぽり出して1日で作りました。1日といっても土日のどちらかに予定が入ればあたしの様な週末職人にとっては「一週間」に相当しますから大事な一日です。デザイン的には立てた姿は着物の帯を、寝かせて和船をイメージしています。扇子が少し露出する事になりますが扇子の一番痛む部分は先端部分です。そこが収まるトコロが駒合わせ縫いで強度のある革の箱になっていますので、一般的な袋状のケースよりも理に適っているのではないでしょうか?

 プレゼントに最適なアイテムだと思って作っていたのですが、余りに急いで作った為にロゴの刻印を天地逆に押してしまい自分で夏の残りの半シーズンを使いました。扇子は例年よりも長持ちしたし使い勝手も上々だったので、来シーズンはいくつか作って販売しようかなぁ。でも、そんな時間とれますかねぇ。