leather works

スマホェット・スーツ

作品名: iPhone SE スーツ

製作年度: 2019/03

素材:イタリアンレザーアバルト、ファスナー

スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎
スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎

◉ 会社の業務携帯電話として貸与されていたガラケーが、iphone SEに更新されました。既に自前のiPhone Xがありましたから二台のスマホを持ち歩く事となったのですが、僕はスマホは肌身離さず持ち歩かなくては意味がない派です。ブルっと来た時にすぐに気がつく為には、出来るだけ肌に触れる所に置いていきたいと思っています。

 

ですので、ポケットに入れて持ち歩きたい。とは云え流石に二台のスマホをポケットに入れるとなるとかなり嵩張る事になります。特に私の自前のiPhone Xのケースは拙作の「トカゲトスマホ」。この縦開きのケースは使い勝手が良くて大変気に入っていますが、トカゲ型のハンドル部分に厚みが有って、お尻のポケットはこれ一つでいっぱいになっています。どこか他のポケットを当たるにしても、裸で持ち歩くのが一番コンパクトなのは明白ですが、それでは味気ない。堅牢性の観点からもやはり何かのケースには入れておきたい。

 

う〜む…

 

と云う事で、なるべく本体にピッタリとフィットして嵩張らず、それでいてカッコいいケース…。

 

さア!デザインの時間がやって来ました。

スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎
スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎
スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎
スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎

●そんな訳で、今回イメージしたのは“ウェットスーツ”!今までデザインして来た縦開き型から離れて蓋フラップの無い、全身をスッポリ覆って画面だけが露出するスタイル。握った感じもGOOD。

スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎
スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎

●今回はフィット感が特に重要なので、立体整形の木型も攻めました。まさにウェットスーツの様にボディラインピッタリですが、ちょっとだけくびれを強調しています。



スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎
スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎

●iphone には画面の外側からスワイプする事で実行される機能があるんですよね。この認識をさせる為に画面際のエッジが出来るだけ薄くなる様にコバ面を斜めに切ります。ココが今回の一番の難所でした。

スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎
スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎

●カラーリングは電卓のデザインとベストマッチ。こんなデザインの電卓専用機があったら買ってしまいそう。チョコレートとオレンジが大好きです。



スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎
スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎

●充電はファスナーを少し開けて差し込みます。

ちょっと脱がせる感じがたまらない。

スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎
スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎

●音量調節も出来るんです。刻印の位置辺りのコバを押し込む事で可能です。



スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎
スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎

●かなり綺麗なシルエットに仕上がりました。腰の括れとリングリングまでの首のラインがトルソーを思わせます。

斜めに入るファスナーがアクセントです。

スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎
スマホェット・スーツ 大鼬鼠拳銃郎