レーシングポニー

●革細工も独学でやっております。最近はgoogle先生のお陰で独学ってのも随分と敷居が低くなっておりますが、初っ端てえのは何処から手を付けて良いのやら中々わからないものです。で、やっぱり最初の一歩は道具を揃える事から始めるのが手っ取り早いと感じてしまいます。昔から形から入る奴が多いってのはそういう事情なんでしょう。今回革細工の作品をひとつも作る前に、まず作ったのがこのレーシングポニーでございます。なんだかわからないけど姿形が格好良かったからと言うのが理由なんですけどね。そう、全く形から入ったわけです。

 革の基本的な縫い方ってのは糸の両端に縫い針をつけて表からも裏からも針を刺していく”平抜い”という縫い方ですね。この縫い方は一本針の運針と違って、表面からの針を刺した後、一度その針を手から離して裏から刺す針に持ち替えなければなりません。その都度作品の方も持ち替えるなり一旦置くなりの必要が出てきます。その事で糸を引っ張るテンションが一定にならず、縫い目がバラける原因になったりもするんです。もしもその時、縫っている対象がフワフワと空中に浮かんで目の前に止まっていてくれたらどんなに素晴らしい事かと思いますが正に、それを実現してくれるのがレーシングポニーなんです。まぁ簡単に言えば作品の固定具なのですが、こいつを上手く使えば作品のクオリティだけでは無く、手縫のスピードもグンと上がる。そして両手を離して作業が出来るので、頭、考えに余裕が生まれるのです。これが素晴らしい。

 

この固定具が無くても革細工は作れます。実際使っていない作家の方も大勢いらっしゃると思いますし、ほとんどのレザークラフト初心者セットにも入っていません。でも使えば結果が良くなるし、上達も早まるのは間違いない。こういう道具こそ初心者に必要な道具だと僕は思います。先人の仕事場を見て格好良いと感じた道具を真似て使ってみる。つまり形から入るって言うのは、悪くない独学方法なんじゃないですかね。
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Racing pony Drawing
レーシングポニーの木部の寸法図を置いておきます。蝶番などの金属パーツは手持ちのものを使いました。ネジ部分には自作のゴムワッシャーを使用してます。
Racing ponny_図面.pdf
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