へタレゲーム論

 コンシューマーゲーム業界の皆様に、

是非とも実現して欲しいアイデアがあるんです。

コレが実現されれば、間違いなく僕は年間でゲームソフトを今までの倍、いや3倍は、いやいや5倍購入しちゃうかもしれません。

 

 僕はテレビゲームが好きです。昔CGのアートディレクターをやっていたからって訳じゃ無いけれど、グラフィックの凄いゲームがあると特にやってみたいって思います。先日、PS4のスパイダーマンをクリアしてとても面白かったんです。

 

 何処が面白かったかと言うと、先ずはその圧倒的な作り込み。ニューヨークの街並みがまるっと存在しいて、そこに歩く人々が皆んな喋る。まるで旅行に来たみたいな感じ。次に自由度。そのリアルなニューヨークの街並みの、しかもビルの谷間を空を飛ぶ様に何処にでもいける。スパイダームーブは爽快感がもの凄い。そして圧倒的なボリュームのドラマ。何処に行っても何か事件が起こり、物語が進行して行きます。コレが自分の選んだ選択肢によって異なった展開を見せるのだから、グイグイ引っ張り込まれました。

 

 僕も映像コンテンツ制作の端くれに居ますから、映画とかドラマも大好きでよく観ますけど、物語に参加している事から来る臨場感は、それが予め作られたモーションの再生だとしても、アングルや衣裳を自分の意思で変えられるだけで、一方通行のムービーとは比較にならない程高まります。やっぱりインタラクティブって刺激的だと感じました。

 

 さらに、情報量も二時間の映画に比べてべらぼうに多い。僕はスパイダーマンを知っていますが、原作のアメコミを読んだ事はありません。このゲームでは様々なヴィランが登場しますが、知っていたのはグリーンゴブリンとドクターオクトパスくらい。これは、サム・ライミ版の映画を観ていたからです。でも今は、うちのカミさんから見ればちょっとしたマニアだったかと思うくらい、スパイダーマンについて語れます。キャラクター紹介ページなどのテキストが物語の進行に合わせて充実して来るので、無理なく知識が増えていきます。

 

 結局、総プレイ時間は40時間を超えましたから、映画で言えば20本分の時間を楽しんだ訳です。それが一万円程で。コストパフォーマンスも激高です。

 

 でも、不満もあるのです。それは「アクションが難しい事」。と言うとちょっとニュアンスが違いますね。「難易度調整の自由度が低い事」と言うのが正解でしょうか。

 

 最近の大作ゲームは上記の書いた様に非常にボリュームがあり長く楽しめるのですが、こちら側にそれにさける時間が無いのです。僕の場合、平日の帰宅後は家族との夕食と共にテレビなど観ながらの団欒などでゲームをする時間はありません。休日はもちろんチャンスですが、ゲーム以外にもやりたい事や、やらなければならない事が山ほど有りますから、全ての時間をゲームに費やす訳にはいきません。

 

 でも、ストーリーの続きが気になるのでどうしても早く進めたくなります。他の事を棚上げにして始めるけれど、そこに屈強なボスが現れて、道を阻んで中々前に進まさせてくれなくてイライラとか、やり込み要素として予め時間がかかる様に作られているサイドミッションとは解っているけれど、どうしても報酬のアイテムが欲しくて挑戦してイライラ。なんて事があるんです。

最近のゲームは大抵難易度調整が用意されていて、“Very easy ”的モードの説明には「ストーリーを楽しみたい人向け」なんて書いてあります。でもあまりに簡単すぎるとゲームとしての面白さを失うし、やり込み要素は時短される訳じゃ無い。

 

 そこでです。

 

 ゲーム製作者が最適と考える“nomal”の難易度でプレイしつつ、「ぜってー勝てないよー!」と言う中ボスが現れた時や、「最後の一個が見つからないよー!」といった時に、目の前にある試練を自分の意思で飛び越える選択肢として、

 

『フラグ・スキップ』機能

 

を是非、あらゆるゲームに採用して欲しいのです。

 

 ムービーで言えば5秒スキップみたいな感覚で、今プレイしているイベントのちょっと先に進ませてくれる、3分クッキング的にちょっとだけ時間をワープして面倒なフラグを立てた事にしてくれる機能です。

 

 僕みたいなゲーム好きだけどやり込めないオヤジゲーマーには受けると思うんですよねー。

 

 是非ともお願いします!