◉僕はアトリエでの作業時にエプロンをします。ホームセンターで買った一枚300円くらいの格安のデニムエプロンを何気なく使ってからエプロンに目覚めました。エプロンって身に付けると気軽に気合いが入って良いぞってね。
で、いつか革製のエプロンを作らねばと思っていたのですが、存外早くにその機会は訪れました。激安で半裁の革が手に入ってしまったものですから、もう作らない訳には行きません。
さて、作るとなればデザインの時間です。が、エプロンとはいえ衣服の一種です。これはちょっと門外漢なんです。今まで衣料品を作ろうなんて想像したことすらない訳です。サイズはついさっきまで着ていたエプロンを参考にするとして、どんなタイプのエプロンが在るのかもよく知らないし、注意点がどこにあるのかも分からない。
そして、材料は黒い牛革です。元々抱いていたイメージはファンタジー映画に出てくる鍛冶屋のオヤジが身につけていそうな切りっぱなしのオイルレザーが飴色になったワイルドな雰囲気。クロム鞣しの黒革では大分イメージが違います。
さて、どう仕上げたものですかね?…。
イメージはBATMANに変更。バットマンのギアを作っている職人の気分でやって行きます。色は黒で統一して質感の違いで表情を付ける事にします。血塗れの恐怖の肉屋にならなければ成功ですね。
●手ぶらで森に木の実を摘みに行く事があまり無いのであれば、股の切れ込みは入れるべきですね。男性は特にトイレで実感します。
●黒カシメはこの為に仕入れました。マットな黒革に光る小さめの黒カシメ。カッコイイ。
●庭でバーベキューをする時にも使うつもりで、トングなんかを引っ掛ける為のベルトを付けてます。やっぱり肉屋さんか?
●ペンシルポケットはだいぶ硬い革で作ってます。今まで使っていたデニムのヤツはかがんだ時によくベンが飛び出してました。もう大丈夫。
●フラダンサーが裾の裏で踊ってます。裏地って本当のお洒落さんがこだわるトコロですからね。妻秘蔵の生地です。
●背中のクロス部分のスリーブ?は一番にやりたかった部分です。絶対に着心地が良くなると思ってました。正解。