leather works

スマホ先輩

作品名: Phone7or8カバー
製作年度: 2018/07

素材:オイルレザー、ヌメ革 

◉ガラケーだった先輩と呑んでいる時の会話。

「先輩おいら、最近革細工を始めたんすよ。」
「おっ良いねぇ。そらぁ楽しそうだ。」
「まだ始めたばっかですから、右も左もわかっちゃいネェんすけどね。」
「革っていうのはな、使い込んで味が出るもんだ。見てみろ俺の財布!良い色艶だろぉ。」
「ヘェ〜、カッコ良いでやんすねぇ。」
「じゃあ、お前あれだ。俺がスマホを買った時はカバー作ってくれよ。」
「わかりやした!もっとカッコ良いのつくらせてもらいますよ!って先輩。スマホ買う買うっていって何年も買った事ないじゃないですかぁ!」
「そうだったなぁ!あっはっはっー!」
てな事を言っていたのに、その直後に先輩はスマホを買いました。そんなわけで生涯で二つ目のスマホケースです。先輩にも手帳型が良いとか色々希望があった様ですが、御構い無しで僕の作りたい物に作ることにします。今回やりたい事はトップ部分の曲げ加工と、平たいハンドル、それと書類ケースの留め具です。それと僕はスマホケース縦開き推進委員なもんで開き方は勿論“縦開き”です。 

●さて、分厚い革を曲げて裏を付けると菱目打ちであなを開ける難易度がべらぼうに上がります。湾曲した面に対して垂直に目打ちが出来ていないと裏面がバラバラの悲惨な事になってしまいます。

●クルクルと紐を巻きつけてとめる書類ケースの留め具が昔から大好きで、一度作ってみようとは思っていました。なんとなく昭和の匂いとアメリカの匂いが混ざった感じがします。きっと子供の頃にドラマや映画で見たのでしょう。

●前回作った“トカゲのスマホケース”のハンドルはグラマラスなシルエットで気に入っているのですが、ひとつ弱点があります。もうお気づきの方もいらっしゃるかと思います。そう、机に置いて使おうとするとトカゲが邪魔して真っ直ぐに置けないのです。なので今回は敢えて具象なモチーフは使わずにフラットなハンドルに仕上げました。どうしてハンドルに拘るか?それは今流行っているスマホリングに抗いたいだけ、ですね。

●縦開きが好きです。あまり、見かけないから。ってだけでは無くて、使うと気付く良い所があるんですよねぇー。まぁ、悪い所もあるんですけど。でも、次に作り替える時が来ても縦開きにすると思います。おそらく。