骨の匂い

●前々からツノを使ってみたいと思っていたんですが…
遂にその機会が訪れました。衣替えで冬物の帽子を仕舞おうって時に、数が増えちまって場所が無い。そこで今まで使えていなかった壁面棚の最上段を使う事を思い付きました。ところが此処には手が届かない。それじゃあってんで、帽子を上げ下げする為の「竿上げ棒」みたいな棒を作るかとなりました。その棒の先端部分を何で拵えようかと物色をしていて見つけたのが‘鹿の角’って訳です。

 棒の胴体のラミン丸棒に‘鹿の角’を取り付ける為に穴を掘りました。固定してドリル盤で割れないようにと慎重に削っていくと、プンと鼻をつく匂いがします。焦げ臭いと言うか、カビ臭いと言うか、あまり良い匂いじゃあありません。ただこの匂いには憶えがある。あぁコレは歯医者で歯を削られる時の匂いだと直ぐに気が付きました。「角」も「歯」も「骨」だ、カルシウムだと妙に納得したのでした。