◉初めて作った革細工である「測量野帳カバー#1」を半年間使ってみて革カバーの実用性を改めて知りました。ソコソコ技術も身に付いて来たこともあって、「ありきたりで無いデザインで作り直したい!」という欲求がフツフツと湧き上がって参りました。
今まで作ってきた木工作品は、動物をモチーフにした物が多いのですが、その殆どの作品に敢えて眼玉を入れていません。眼を作らない事で、キャラクター性を薄めて、家具や道具としての存在感を高めたいと考えています。キャラクター性はマイナスファクターだと云う事です。
でも、革細工で「一ツ目のベルトポーチ」を作った時に、手に持つモノや身に付ける物に関しては、目が付いている事で急に愛着が湧いて来る感じに気が付きました。もちろんどんなキャラクターでもいいと言う事ではないのですが、手に持つものって人格がプラスに作用するケースが多いのではないかと。あと、木製の部品も加えたかった。折角木工と革細工を二本立てでやってるのだから、お互いに取り込んで行きたかった。
と、いうわけで、木象嵌の眼玉を活かしたキャラクター性のある手帳カバーを作る為の、デザインの時間です!
●向かって右面は覆面レスラーをイメージしています。眼玉の見えるタイプのマスクですね。前回作った測量野帳カバーのリング部分が便利だったので、そのギミックはそのまま踏襲しています。
●最近は測量野帳もグリーンだけでなく、色々なカラーが発売されています。マスクマンの鼻部分はこの色が見える仕様になってます。これでカバーを付けていてもカラバリを楽しめます。
●私が電車でつり革につかまりながらこのカバーを付けた測量野帳を眺めている時に、ふと目の前に座っている乗客が顔を上げると、そこには異形のマスクマンが立っていてビックリ!というシチュエーションを想定して「測量野帳マン」と名付けています。
●左面は鳥のイメージ。そして隠れモチーフはユニオンジャック。昔、娘が使っていたユニオンジャックの長財布のイメージが頭に残ってました。ユニオンジャックって世界の国旗の中でも一二を争うアレンジのきく国旗だと思います。
●チャックは開けても何も入りませんし、出てもきません。見てくれだけです。でも皆んな開けたがります。
●芯研器ホルダーも本体と同じヌメロで作成。これだけ欲しいと言う(失礼な(笑))人もいます。でもこれ、大変重宝します。